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AIO対策のやり方。自社で進める4つの手順と記録シートの作り方

AIO対策を始めようと調べてみたものの、構造化データやE-E-A-Tといった言葉ばかり並んでいて、明日から何をすればいいのかが見えない。そんな状態の担当者に向けて書いています。
先に結論を書くと、AIO対策のやり方は4つの手順に分けられます。AIに実際に質問して回答を記録する、自社ページをAIが引用しやすい形に直す、AIが参照している外部の媒体に載せにいく、そして毎月同じ質問で記録を取り直す。この順番です。
この記事では、自社で進められる範囲の手順を、使う記録シートの項目まで具体的に説明します。上位の解説記事は自社サイトの直し方に比重が置かれがちですが、AIの回答は自社サイト以外のページを根拠にしていることも多くあります。AIO対策代行を提供している立場から、サイトの外側での動き方と、手が止まりやすいところも含めて書きます。
AIO対策のやり方の全体像

AIO対策は、AIの回答に自社の情報が使われる状態を作るための取り組みです。用語の意味から確認したい場合は、https://aio.qujira.biz/blog/aio-taisaku-toha/ で定義と施策の範囲を整理しています。ここでは、実際に手を動かす順番に絞って説明します。
やることは自社サイトの内と外の2つ
AIが質問に答えるとき、その場でWebを検索し、見つけたページを読んで回答を組み立てることがあります。このとき読まれるのは自社サイトだけではありません。比較サイト、業界メディア、口コミサイト、Q&Aサイトなども同じように読まれます。
そのため、やることは大きく2つに分かれます。
- 自社サイトのページを、AIが読み取って引用しやすい形に直す
- AIがすでに参照している外部の媒体に、自社の情報が載っている状態を作る
どちらか片方だけでは足りない場面が多くあります。自社ページをいくら整えても、AIが比較記事ばかりを参照する質問では、比較記事に載っていなければ回答に名前が出てきません。反対に、外部で名前が挙がっていても、自社ページに詳しい情報がなければ、AIは不正確な説明をしてしまうことがあります。
始める前に決めておく3つのこと
いきなりページを直し始めると、何が効いたのか後から判断できなくなります。手を動かす前に、次の3つを決めておいてください。
| 決めること | 決め方の目安 |
|---|---|
| 対象にする質問 | 見込み客が購入や相談の前にAIへ聞きそうな質問を20〜30個 |
| 確認するAI | ChatGPT、Gemini、Perplexity、GoogleのAIによる概要から2〜4つ |
| 記録する頻度 | 月1回。同じ質問を同じ手順で聞く |
質問の数は多すぎると記録が続かず、少なすぎると偶然の変化に振り回されます。社内の1人が1〜2時間で記録を終えられる量に収めるのが、続けるうえでの現実的なラインです。
期間の見通しを持っておく
AIO対策は、作業をした翌日に結果が見えるものではありません。自社ページを直しても、AIが参照する検索結果にそのページが上がってくるまで時間がかかります。外部の媒体に載せる作業は、先方とのやり取りを含めるとさらに時間がかかります。
上位の解説記事でも、3〜6カ月は続けてから判断するという目安が多く挙げられています。当社も、最初の1カ月は記録と修正の準備、2〜3カ月目で修正と外部掲載を進め、その後に変化を見る、という流れで考えています。
手順1 AIに質問して回答を記録する

最初の手順は、施策ではなく現状の記録です。ここを飛ばして書き直しから始めると、何を直すべきかの根拠がないまま作業することになります。
質問は見込み客の言葉から拾う
対象にする質問は、自社が上位を取りたい検索キーワードをそのまま質問文にするより、見込み客が実際に口にする言葉から作るほうが実態に近くなります。AIへの質問は、検索キーワードより長く、条件がついた文章になりやすいからです。
質問を集める材料には次のようなものがあります。
- 営業や問い合わせで実際に聞かれた質問
- 商談で比較対象として名前が出た競合と、その比べ方
- Googleのサジェストや関連する質問に出てくる言い回し
- 自社の商品カテゴリ名に「おすすめ」「比較」「費用」をつけた形
たとえば「経費精算システム」ではなく、「従業員50人の会社で使いやすい経費精算システムを教えて」のように、条件を含めた質問にします。条件の違う質問をいくつか用意すると、どの条件で自社が出て、どの条件で出ないかが見えてきます。
記録シートに残す項目
回答はスクリーンショットだけで残すと、あとで比較できません。表計算ソフトに、質問ごと、AIごとに1行ずつ記録します。
| 項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 質問とAI | 質問文、使ったAI、記録した日 |
| 自社の言及 | 名前が出たか、何番目か、説明は正確か |
| 競合の言及 | 名前が挙がった競合と、その順番 |
| 引用元 | 回答に示されたURLのドメインと、ページの種類 |
AIの回答は同じ質問でも毎回少しずつ変わります。1回の結果で判断せず、同じ質問を2〜3回聞いて、傾向として出てくるかどうかを見てください。ログインした状態の履歴が回答に影響することもあるので、記録用には履歴を使わない設定で聞くのが無難です。
引用元をページの種類で分類する
記録のなかで最も大事なのが引用元です。AIが回答の根拠として示したURLを集め、ページの種類ごとに分類します。
分類してみると、質問のタイプによって参照される場所に偏りがあることが分かります。「〜とは」のような用語の質問では解説記事や公的機関のページが、「おすすめ」「比較」の質問では比較記事やランキング記事が参照されやすい、といった具合です。この偏りが、手順2と手順3のどちらに力を入れるかを決める材料になります。
自社ページが引用元に入っている質問は、手順2でさらに正確にする対象です。自社ページが入っておらず、外部の比較記事ばかり参照されている質問は、手順3の対象になります。
手順2 自社ページをAIが引用しやすい形に直す

次に、自社サイトのページを直します。直す対象は、手順1で記録した質問に答えるべきページです。サイト全体を一度に直そうとせず、質問と対応するページから順に手を入れます。
質問への答えを冒頭に書く
AIは、ページの中から質問に答える部分を探して回答に使います。答えが長い前置きの後に埋もれていると、読み取られにくくなります。
見出しの直後に、その見出しが問う内容への答えを1〜2文で書いてください。「料金はいくらですか」という見出しなら、最初の文で金額と条件を書き、理由や背景はその後に続けます。これは人間の読者にとっても読みやすい書き方なので、SEOの評価を下げる心配もありません。
GEOという用語を広めたプリンストン大学などの研究チームの論文でも、統計や出典を本文に加える書き方で、生成AIの回答での情報の見え方が変わる傾向が報告されています。書き方の工夫が回答に影響しうることは、研究の上でも示されています。
数字と条件を本文に書く
AIが回答で使いやすいのは、具体的な数字や条件が文章として書かれている情報です。反対に、読み取りにくいのは次のような状態です。
- 料金が画像の中にしか書かれていない
- 「お気軽にお問い合わせください」で具体的な条件が書かれていない
- 対応できる業種や規模が、事例のロゴだけで示されている
- PDFの資料にしか仕様が載っていない
こうした情報を、ページ本文のテキストとして書き出すだけでも、AIが回答に使える材料は増えます。比較表を作れる内容は、表にしておくと項目と値の対応が崩れずに伝わります。
構造化データと運営者情報を整える
構造化データは、ページの内容が何かを検索エンジンに伝えるための記述です。会社情報にはOrganization、よくある質問にはFAQPage、記事にはArticleといった形式があります。構造化データを入れたから引用されるという関係ではありませんが、ページの内容を機械が正しく読み取るための土台になります。
あわせて、運営者情報、執筆や監修の担当、情報の更新日をページから確認できる状態にします。AIが回答の根拠を選ぶとき、誰が出している情報かが分からないページは、選ばれにくくなると考えられています。
直す優先順位の決め方
直すページが多い場合は、次の順で優先順位をつけると迷いません。
| 優先度 | 対象のページ | 理由 |
|---|---|---|
| 高 | 引用されているが説明が不正確なページ | 誤った情報が回答で広がるのを止める |
| 中 | 検索上位だが引用されていないページ | 書き方を直すことで材料になりうる |
| 低 | 検索順位も低く引用もないページ | 書き方以前に検索で見つかる状態が必要 |
検索順位が低いページは、AIがその場で検索したときにも見つかりにくくなります。この場合はAIO対策というより、通常のSEOの課題として扱うほうが近道です。SEOとの違いについては https://aio.qujira.biz/blog/aio-taisaku-seo-taisaku-chigai/ で詳しく整理しています。
手順3 AIが参照している媒体に載せにいく

3つめの手順が、上位の解説記事ではあまり具体的に書かれていない部分です。手順1で集めた引用元のうち、自社サイト以外のページに、自社の情報が正しく載っている状態を作ります。
引用元の種類ごとに動き方を変える
外部の媒体といっても、種類によって載せ方がまったく違います。手順1の分類ごとに、現実的な動き方を整理すると次のようになります。
| 引用元の種類 | 自社でできる動き方 |
|---|---|
| 比較記事・ランキング記事 | 運営者に情報提供し、掲載や情報の更新を依頼する |
| 業界メディア・専門媒体 | 取材の申し込み、寄稿、調査データの提供 |
| 口コミサイト・レビューサイト | 企業情報の登録、既存顧客へのレビュー依頼 |
| Q&Aサイト・コミュニティ | 公式アカウントで事実に基づいて回答する |
どの媒体も、掲載するかどうかを決めるのは先方です。広告枠の購入以外で掲載を約束させる方法はないので、先方の読者にとって役に立つ情報を持っていくことが基本になります。
比較記事への情報提供の進め方
比較記事やランキング記事は、「おすすめ」「比較」系の質問で特に参照されやすい種類です。こうした記事に自社が載っていない場合、次の順で進めます。
- 記事の運営者と問い合わせ窓口を確認する
- 記事の比較軸に沿って、自社の料金や機能を表にまとめる
- 掲載済みの情報に誤りや古い点があれば、根拠とあわせて伝える
- 返事がなくても、1回の連絡で終わりにして催促を重ねない
ここで大事なのは、先方の比較軸に合わせることです。自社の強みを一方的に並べた資料より、記事の表にそのまま入れられる形の情報のほうが、運営者にとって扱いやすくなります。
自社の名前が語られる機会を増やす
AIには、その場で検索して参照する経路のほかに、学習した知識から答える経路もあります。学習の経路には外から直接働きかける方法がありませんが、業界の中で自社の名前が自然に語られる機会が増えれば、長い目で見て知識として残りやすくなると考えられています。
具体的には、自社で集めた調査データの公開、業界団体やイベントでの登壇、専門媒体への寄稿といった活動が当てはまります。すぐに回答が変わる施策ではないので、手順2と並行して少しずつ積み上げるものと位置づけてください。
手順4 毎月同じ質問で記録を取り直す

最後の手順は、手順1と同じ質問、同じAI、同じ手順で、毎月記録を取り直すことです。AIO対策は一度直して終わりではなく、記録と修正を繰り返して精度を上げていく作業です。
見る指標は3つに分ける
AIの回答だけを見ていると、成果を判断しにくくなります。見る指標を3つに分けておくと、社内への報告もしやすくなります。
| 指標 | 見る場所 | 分かること |
|---|---|---|
| 回答での言及 | 手順1の記録シート | 自社の名前や説明が回答に出ているか |
| 引用元の変化 | 記録シートの引用元の列 | 自社ページや掲載先が根拠に入ったか |
| 指名検索と問い合わせ | Search Console、アクセス解析、問い合わせ記録 | 回答を見た人が行動しているか |
AIの回答から自社サイトへのアクセスは、アクセス解析上で参照元として一部確認できますが、回答を見て社名で検索し直す人もいます。そのため、指名検索の数や、問い合わせフォームで「どこで知ったか」を聞く項目もあわせて見ておくと、変化を捉えやすくなります。
変化は傾向で判断する
1カ月の記録で名前が出た、出なかったと一喜一憂すると、判断を誤ります。AIの回答はモデルの更新や検索結果の変化でも揺れるからです。
判断するときは、記録した質問全体のうち自社が言及された割合が、数カ月でどう動いているかを見てください。個別の質問では、同じ傾向が2カ月以上続いたときに初めて、修正や掲載の効果として扱うのが安全です。
自社で進めるときに止まりやすいところ
手順そのものは難しくありませんが、社内で進めると次の場面で止まりやすくなります。
- 毎月の記録が通常業務に押されて、2〜3カ月で途切れる
- 外部媒体への連絡が、担当者の心理的な負担で後回しになる
- 修正の効果を判断する前に、別の施策に目移りする
記録が途切れると、それまでの修正が効いたのかを確かめる手段がなくなります。社内で進める場合は、記録の担当者と日付を先に決めておき、施策より記録を優先してください。手が回らない部分だけを外部に任せる、という分け方もあります。
よくある質問
AIO対策は自社だけでできますか
できます。この記事の4つの手順は、表計算ソフトと社内の時間があれば進められます。有料の計測ツールがなくても、質問を決めて手作業で記録すれば現状の把握は可能です。難しくなるのは、記録を毎月続けることと、外部媒体への連絡を継続することです。
構造化データを入れればAIに引用されますか
構造化データを入れただけで引用されるわけではありません。構造化データはページの内容を機械が読み取りやすくする土台で、回答に使われるかどうかは、質問に対する答えが本文に書かれているか、検索で見つかる位置にあるかといった要素にも左右されます。AIの回答は外部から確定させられないため、引用を約束できる施策はないと考えてください。
どのAIから対策すればいいですか
見込み客が使っているAIから始めるのが基本です。分からない場合は、利用者の多いChatGPTと、Googleの検索結果に表示されるAIによる概要の2つから記録を始め、余裕が出てからGeminiやPerplexityを足すと負担が少なく済みます。
効果が出るまでどのくらいかかりますか
作業の内容によって違います。自社ページの修正は、そのページが検索で見つかる位置にあれば、数週間から数カ月で回答に反映されることがあります。外部媒体への掲載は先方の判断を待つため、さらに時間がかかります。判断は3〜6カ月の記録をもとに行うのが目安です。
まとめ
AIO対策のやり方は、AIに質問して回答を記録する、自社ページを直す、AIが参照している外部媒体に載せにいく、毎月記録を取り直す、の4つの手順に分けると進めやすくなります。
- 手順1では、見込み客の言葉で質問を作り、言及と引用元を記録する
- 手順2では、冒頭で答える、数字と条件を本文に書く、運営者情報を整える
- 手順3では、引用元の種類ごとに、情報提供や寄稿で掲載を目指す
- 手順4では、同じ質問で記録を続け、傾向で判断する
多くの解説は自社サイトの直し方で終わっていますが、AIの回答は自社サイト以外のページを根拠にしていることも少なくありません。まず手順1の記録を1回取ってみると、自社がどちらに力を入れるべきかが見えてきます。
当社のAIO対策代行は、月29,800円から(初月無料)、初期費用0円、契約期間の縛りなしで、自社ページの修正と外部媒体への掲載の両方を進めます。引用そのものは保証できませんが、実行した作業の量と月次レポートには責任を持ちます。