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AI検索の競合調査のやり方。質問ごとの顔ぶれと参照元を記録して打ち手に変える

競合の会社名でAIに聞くと出てくるのに、自社の名前はなかなか挙がらない。AI検索の競合調査を始めたいが、何をどこまで調べればいいのか見当がつかない。そんな状況の方に向けて書いています。

先に結論を書くと、AI検索の競合調査は「競合の順位」ではなく「質問ごとに誰が挙がっているか」と「その会社が挙がる根拠はどこにあるか」の2点を記録すれば足ります。ツールがなくても、20問ほどの質問と記録用の表があれば、1日で最初の結果が出ます。この記事では、質問と競合の決め方、回答の取り方、そして調査結果を施策に変えるところまでを順に説明します。

競合調査の解説には、質問の作り方や集計表の作り方まで丁寧に書いたものが国内にも複数あります。その多くは「誰が何回挙がったか」を数えるところで終わります。この記事ではもう一歩進めて、競合が挙がっている理由を3つに仕分け、自社が取りにいく質問と見送る質問を決めるところまで扱います。AIO対策代行を提供している立場から、調査をやって終わりにしないための考え方をまとめました。

AI検索の競合調査で見るのは質問ごとの顔ぶれ

競合調査で見る3つの対象
競合調査で見る3つの対象

通常の検索の競合調査は、同じキーワードで上位に並ぶサイトを比べるものでした。AI検索では、同じ質問でも聞くたびに回答が変わり、挙がる会社も入れ替わります。まず、何を調べる作業なのかを整理します。

検索順位の競合とAIの回答に挙がる競合は一致しない

検索順位で競っている相手と、AIの回答に名前が出てくる相手が同じとは限りません。AIは検索で集めたページに加えて、比較記事、口コミ、業界媒体、動画の説明文などを材料にして答えを組み立てます。そのため、自社サイトの順位ではかなわない大手より、比較記事によく載っている中堅の会社のほうが、回答に出やすいことがあります。

競合の一覧は、検索順位の表から持ってくるのではなく、AIの回答を見て作り直すほうが実態に合います。

調べる対象は3つに分けられる

AI検索の競合調査で記録する対象は、次の3つです。

  • 言及: 回答の本文に会社名やサービス名が出ているか
  • 引用: 回答に参照元として示されたページはどれか
  • 推奨: 「おすすめ」「向いている」と書かれているか、並びの何番目か

3つは別物です。名前が出ていても参照元に自社サイトがない場合もあれば、参照元に出ていても本文では触れられない場合もあります。混ぜて数えると、あとで原因を読み解けなくなります。

回答は毎回変わるので、一度の結果で判断しない

AIの回答は、同じ質問でも日や回によって変わります。1回だけ名前が出なかったことで「負けている」と決めるのは早すぎます。同じ質問を数回聞いて、何回中何回挙がったかで見るのが基本です。国内の解説記事でも、月1回の定点観測と、同じ質問の複数回実行を勧めるものが見られます。

調査の前提を表にまとめると、次のとおりです。

項目通常の競合調査AI検索の競合調査
単位キーワード質問文
比べる相手上位に並ぶサイト回答に挙がる会社
結果の安定性比較的安定聞くたびに変わる
記録する内容順位言及・引用・推奨

調査の準備: 質問と競合と記録表を決める

調査前に決める3つの準備
調査前に決める3つの準備

いきなりAIに聞き始めると、あとで比べられない結果が溜まります。先に3つだけ決めておきます。

質問リストは20問を目安に、意図別に作る

質問は、お客様が実際にAIへ入力しそうな文面で作ります。自社の都合で言い換えたキーワードではなく、「〇〇を頼むならどこがいいか」のような普通の文章にします。数は20問前後が扱いやすい目安です。少なすぎると偏り、多すぎると記録が続きません。

意図は、次の4種類に分けると抜けが減ります。

  • 定義: 「〇〇とは」「〇〇と△△の違い」
  • 比較: 「A社とB社の違い」「〇〇のおすすめ」
  • 手順: 「〇〇のやり方」「〇〇の進め方」
  • 条件つき: 「予算〇円で」「従業員〇名の会社向け」

競合が強いのは、定義や一般的な比較であることが多いです。一方で、条件つきの質問は競合が薄く、自社に合う余地が残っていることがあります。最初から4種類を混ぜておくと、あとの仕分けが楽になります。

競合は3〜5社に絞り、AIの回答から追加する

最初に思いつく競合を3〜5社選びます。それとは別に、調査の途中で回答に何度も出てくる会社があれば、競合に加えます。自社が意識していなかった会社が入ってくるのは、この調査でしか分からない発見です。

対象を広げすぎると記録が破綻します。大きな会社と小さな会社が混在する場合は、自社と同じ規模や同じ価格帯の会社を優先して選んでください。

記録表は、あとで原因を読める列を持たせる

記録表は、スプレッドシート1枚で足ります。列は次のようにします。

列書く内容
質問と意図質問文と、4種類のどれか
AIの種類と日付どのAIに、いつ聞いたか
挙がった会社言及順に書く。自社の有無も明記
参照元表示されたページの種類

最後の「参照元」の列が、この記事の核になります。会社名だけを数えて終わるのではなく、その会社がどのページを根拠に挙がったのかを残しておくと、次の章の仕分けに使えます。

競合の回答を取って記録する手順

回答を取って記録する4ステップ
回答を取って記録する4ステップ

準備ができたら、実際に聞いて記録します。難しい作業ではありませんが、条件を揃えないと比べられなくなる点だけ注意してください。

聞き方の条件を揃える

同じ質問は、同じ文面で、同じ種類のAIに聞きます。ログインの有無、過去の会話の履歴、地域の設定で回答が変わることがあるため、新しい会話を開いて聞くのが無難です。複数のAIを比べる場合は、AIごとに列を分けて記録します。

条件を揃える際の要点は次のとおりです。

  • 質問の文面は変えず、コピーして貼り付ける
  • 毎回、新しい会話で聞く
  • 同じ質問を日を変えて2〜3回聞く
  • AIの種類と聞いた日付を必ず残す

言及・引用・推奨を分けて読み取る

回答を読むときは、先ほどの3つに分けて記録します。会社名が本文に出ていれば言及、参照元の一覧に会社のページがあれば引用、おすすめとして紹介されていれば推奨です。

参照元が表示されないAIもあります。その場合は、本文中の会社名の有無で判断し、参照元の列は空欄にします。表示されない部分を推測で埋めないでください。引用の有無を断定できない場合は、「不明」と書いておくほうが、後の判断を誤りません。

揺れは「何回中何回」で残す

3回聞いて2回挙がったなら、その質問での出現は「3回中2回」と記録します。この書き方にしておくと、月ごとの変化も比べられます。1回の結果で一喜一憂せず、増減の傾向を見るための記録です。

ここまでで、質問ごとの顔ぶれと参照元の一覧が手元にそろいます。次に、この一覧を読み解く段階に進みます。

競合が挙がる理由を3つに仕分ける

競合が挙がる理由の3分類
競合が挙がる理由の3分類

多くの解説は、誰が何回挙がったかを数えて終わります。しかし、数字だけでは「なぜ競合なのか」が分かりません。参照元を見ると、競合が挙がる理由は3つのどれかに分けられます。当社が診断で重視するのも、この仕分けです。

自社サイト起点: 競合の公式ページが根拠になっている

参照元が競合の公式サイトである場合です。料金、対応範囲、事例、よくある質問などが具体的に書かれていて、AIがそのまま使っています。この型は、公式サイトの書き方を直せば自社でも追いつける余地があります。

競合のページを開いて、何が書いてあるかを確かめてください。自社のページに同じ情報が書かれているかを比べます。書かれていないなら、それが差の原因である可能性が高いです。

外部媒体起点: 比較記事や業界媒体が根拠になっている

参照元が、比較メディア、業界のまとめ記事、口コミサイト、第三者のブログである場合です。競合の公式サイトの出来ではなく、外側に載っていることが理由で挙がっています。この型は、自社サイトをどれだけ直しても差が埋まりません。

必要なのは、その媒体に自社も載ることです。掲載の条件、掲載までの手続き、媒体ごとの取り扱いを確認する必要があります。載せる作業は手間がかかるため、後回しにされがちです。

第三者の評価起点: 口コミや公的な情報が根拠になっている

参照元が、利用者の口コミ、受賞や認定の発表、公的な機関の情報、報道である場合です。会社が自分で書いた情報ではなく、第三者が出した事実が理由になっています。この型は、短期間では追いつけません。

一方で、自社に事実があるのに、第三者に出ていないだけのケースもあります。たとえば取り組みの内容や数字を、報道向けに発表していないだけ、というケースです。この場合は、事実を外に出す手順を整えれば変えられます。

3つの型と、それぞれの打ち手を整理すると次のとおりです。

型参照元の例追いつきやすさ
自社サイト起点競合の料金ページ、事例ページ高い。自社で直せる
外部媒体起点比較記事、業界媒体中。掲載の作業が必要
第三者の評価起点口コミ、認定、報道低い。時間がかかる

この仕分けをすると、調査結果が「競合のほうが強い」という感想ではなく、「この質問は外部媒体で負けている」という具体的な課題に変わります。

調査結果を打ち手と優先順位に変える

調査結果から打ち手を決める流れ
調査結果から打ち手を決める流れ

仕分けができたら、質問ごとに自社の動き方を決めます。すべての質問で競合に勝とうとすると、工数が足りなくなります。取りにいく質問、外側に載りにいく質問、見送る質問に分けます。

取りにいく質問: 公式サイトの修正で追いつけるもの

自社サイト起点で競合が挙がっている質問は、最優先で取りにいきます。競合のページに書かれていて、自社のページに書かれていない情報を足します。料金の目安、対応範囲、向いているお客様と向いていないお客様、進め方などです。

直すときは、質問に対する答えを、ページの冒頭に短く書くことを意識してください。AIが回答を作るときに、そのまま参照しやすい形になります。ただし、書き直せば引用される、という保証はありません。直したら、同じ質問でもう一度聞いて、変化を記録します。

外側に載りにいく質問: 参照元の媒体を逆引きする

外部媒体起点の質問は、競合の参照元として出てきた媒体を一覧にします。そのうえで、自社も載れる媒体かどうかを確認します。載れる場合は、掲載の条件を読み、載せる内容を整えて申し込みます。

載れない媒体もあります。広告枠の購入が前提の媒体や、掲載の審査がある媒体など、媒体ごとに事情は違います。載れない媒体は、無理に追わず、別の媒体を探します。

見送る質問: 第三者の評価が必要で、短期で追えないもの

第三者の評価起点で、競合の評価が積み上がっている質問は、短期では勝負しないと割り切る選択もあります。代わりに、競合が薄い条件つきの質問へ工数を回します。

3つの判断をまとめると、次のようになります。

  • 公式サイトで追える質問: 競合のページとの差を埋める修正を先に行う
  • 外部媒体で負けている質問: 媒体を一覧にして、載れるところから申し込む
  • 評価の差が大きい質問: 短期の勝負を避け、条件つきの質問へ回す
  • 自社だけが挙がる質問: 変更せず、月次の記録で維持を確かめる

どの質問から着手するかは、お客様が決める場面に近い質問を優先すると判断しやすいです。比較や条件つきの質問は、問い合わせの直前に聞かれることが多いためです。

調査から打ち手までを、自社でどこまで回せるかも考えてください。質問への回答の取得と記録は、月に数時間で回せます。一方で、外側の媒体への掲載は、媒体ごとの確認と手続きに時間を取られます。当社のAIO対策代行は、月10万円、初期費用0円、契約期間の縛りなしで、コンテンツの修正と外側の媒体への掲載を実行し、月次で報告しています。引用は保証できませんが、実行した内容と変化は毎月お見せします。

よくある質問

競合調査はどのくらいの頻度で行えばよいですか

月1回の定点観測が現実的です。回答は毎回変わるため、頻繁に見ても振れ幅に振り回されます。自社で大きな修正を入れた直後や、AIの機能が大きく変わった時期だけ、臨時で追加の確認をします。

競合は何社くらい調べればよいですか

お客様が実際に比較検討する3〜5社が目安です。調査の途中でAIの回答に何度も出てくる会社が見つかったら、追加してください。多すぎると記録が続かず、結局何も残らなくなります。

競合のほうが明らかに強い場合は、対策する意味がありませんか

意味がなくなるわけではありません。競合が強い質問と、薄い質問は分かれています。強い質問は見送り、条件つきの質問や、自社の専門に寄せた質問を狙うほうが、成果につながりやすいです。

競合調査だけで引用される状態になりますか

なりません。調査は現状を知る作業で、それだけでは引用の状況は変わりません。調査の結果をもとに、公式サイトの修正や外側の媒体への掲載を実行して、はじめて変化が出る可能性が生まれます。それでも引用は保証できません。

まとめ

AI検索の競合調査は、順位ではなく、質問ごとの顔ぶれと参照元を記録する作業です。20問ほどの質問、3〜5社の競合、4列の記録表があれば始められます。

調査の価値は、数えることではなく、競合が挙がる理由を仕分けることにあります。自社サイト起点なら公式ページを直し、外部媒体起点なら載りにいき、第三者の評価起点なら短期の勝負を避ける。この3つに分けるだけで、調査結果が具体的な作業に変わります。

まずは、お客様が聞きそうな質問を10個書き出し、自社と競合の名前が出るかを確かめてください。そこで参照元まで記録すれば、次に何をすべきかが見えてきます。自社だけでは判断が難しい場合は、https://aio.qujira.biz/contact/ から無料診断をご利用ください。

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