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AI検索の順位は何番目に名前が出るかで測る。無料でできる確認方法と記録シートの作り方

AI検索で自社がどのくらい表示されているのかを確かめたいのに、検索順位のような分かりやすい数字が見当たらず、何をどう測ればいいのか迷っている。そんなマーケティング担当者や経営者に向けて書いています。

先に結論を書きます。AI検索には、検索結果の1位や10位のような固定の順位がありません。そのため「順位」をそのまま探すのではなく、出現率、登場位置、出典採用の3つの数字に置き換えて測ります。質問リストと確認条件を固定し、1つの質問を複数回聞き、結果を同じ形式のシートに残す。これだけで、有料ツールを使わなくても月ごとの変化を追えるようになります。

この記事では、AI検索の順位を確認する方法を、測る前の準備、サービスごとの確認手順、記録シートの作り方、Search ConsoleとGA4での裏付け、結果の読み方の順に整理します。当社がAIO対策代行の月次レポートで使っている考え方をもとに、自分で再現できる形に落としています。

AI検索に固定の順位はない。代わりに見る3つの数字

AI検索の順位は3つの数字に置き換えて測る
AI検索の順位は3つの数字に置き換えて測る

従来の検索順位は、同じキーワードで検索すれば、多少のぶれはあっても同じような並びが返ってきました。AI検索の回答は文章として生成されるため、同じ質問でも言い回しや挙げられる会社、参照される出典が毎回少しずつ変わります。まずこの違いを押さえておくと、測り方の設計で迷わなくなります。

検索順位とAI回答は何が違うのか

検索順位は「ページの並び」を測るものでした。AI回答で測りたいのは「回答の中で自社がどう扱われたか」です。測る対象が違うので、使う数字も変わります。

項目従来の検索順位AI検索の回答
表示の単位ページのリンク文章の中の言及と出典
結果の安定性日単位で大きくは変わらない同じ質問でも回ごとに変わる
測る数字何位に表示されたか出たか、何番目か、出典になったか
確認の方法順位計測ツールで自動取得質問を固定して繰り返し記録

出現率・登場位置・出典採用に置き換える

当社では、AI検索での見え方を次の3つの数字で記録しています。どれも手作業で数えられるものです。

  • 出現率:用意した質問のうち、回答に自社名が出た割合
  • 登場位置:複数の会社が挙がったとき、自社が何番目に出たか
  • 出典採用:回答の参照元として自社サイトのURLが示されたか
  • 補助として、回答内の説明が事実と合っているかも見る

出現率は「そもそも候補に入っているか」、登場位置は従来の順位に一番近い感覚の数字、出典採用は「自社の情報が根拠として使われているか」を表します。競合各社の解説記事でも引用率や言及率という呼び方で紹介されていますが、登場位置まで記録している例は多くありません。比較検討の質問では、最初に名前が挙がる会社とリストの最後に挙がる会社では、読み手の印象が大きく違います。順位を知りたいという目的に一番近いのはこの数字です。

同じ質問でも答えが変わる前提で測る

AIの回答は確率的に生成されるので、1回聞いただけの結果は偶然の影響を強く受けます。1回目には名前が出たのに、2回目には出ないということは普通に起こります。

そこで、1つの質問を最低3回聞き、何回出たかで判定します。3回とも出れば安定、1〜2回なら不安定、0回なら未出現という分け方です。月ごとに見るのは個々の回答ではなく、この判定の割合がどう動いたかです。順位をピンポイントで追うより、傾向を追う考え方に切り替えることが、AI検索の計測では一番大事な前提になります。

測る前に決める質問リストと確認条件

測る前に質問と条件を固定する
測る前に質問と条件を固定する

計測で一番多い失敗は、思いついた質問をその場で入力して、その日の印象で判断してしまうことです。質問も条件も毎回変わると、先月と今月を比べられません。最初に質問リストと確認条件を決めて、以後は変えないことが計測の土台になります。

質問は購買段階ごとに3種類用意する

質問は、見込み客が実際にAIへ聞きそうな言葉で作ります。自社のサービス名で聞けば自社が出るのは当然なので、それだけでは見え方を測れません。購買段階に合わせて3種類に分けると、どこで弱いのかが分かるようになります。

段階質問の例見ること
課題認識問い合わせが減った原因は何か解説の中で自社の情報が使われるか
比較検討〇〇の代行会社のおすすめは候補に入るか、何番目か
指名確認〇〇社の評判と料金は説明が正しいか、出典はどこか

課題認識の質問では会社名が出にくいので、出典採用を中心に見ます。比較検討の質問では登場位置が一番効きます。指名確認の質問では、料金や対応範囲が古い情報や誤った情報で説明されていないかを確かめます。

ログイン状態・履歴・地域をそろえる

AIの回答は、利用者の状態によっても変わります。比べられる数字にするには、毎回同じ条件で聞く必要があります。

  • 履歴やメモリの影響を避けるため、新しいチャットで聞く
  • 可能ならシークレットウィンドウや計測専用のアカウントを使う
  • 確認する地域と言語をそろえる(日本向けなら日本語で日本から)
  • 同じ週の同じ曜日など、確認のタイミングを決めておく

ChatGPTのように、Web検索を使う回答と使わない回答がある場合は、どちらで聞いたかも記録します。検索を使わない回答は学習済みの知識だけで作られるため、最近直したページの効果は反映されにくくなります。

何問用意すれば足りるか

最初は20問前後で十分です。課題認識、比較検討、指名確認をおおよそ半分、3割、2割くらいの比率にすると、売上に近い比較検討の質問を厚めに見られます。海外の計測ツール会社の解説では20〜50問を固定するやり方が紹介されており、国内の解説記事でも30〜50問を目安にしているものがあります。

ただ、1問を3回、3つのサービスで聞くと、20問でも180回の確認になります。手作業で続けられる量から始め、続けられると分かってから増やすほうが現実的です。途中で質問を入れ替えたくなったら、古い質問は残したまま新しい質問を追加し、比較できる期間を切らさないようにします。

無料でできる確認手順をサービス別に整理する

サービスごとの確認手順
サービスごとの確認手順

AI検索と一口に言っても、サービスごとに出典の見せ方が違います。同じ手順で見ようとすると、出典が分からないサービスで手が止まります。それぞれの見え方に合わせて、確認するポイントを変えます。

Google AI OverviewsとAI Mode

Googleの検索結果に表示されるAIの概要は、表示されるかどうか自体が検索語によって変わります。まず、用意した質問のうちAIの概要が表示された割合を記録します。表示された場合は、参照元の一覧を開いて自社サイトが含まれているかを確認します。

AIの概要は、通常の検索順位で1位のページだけを参照しているわけではありません。順位の低いページが参照元に入ることもあれば、1位のページが入らないこともあります。検索順位とは別の数字として記録しておくと、両者のずれが見えてきます。AI Modeは会話形式で追加質問ができるので、最初の質問の回答だけを記録の対象にすると、条件をそろえやすくなります。

ChatGPT

ChatGPTは、Web検索を使った回答では出典のリンクが表示されます。リンクが示された場合は、どのページが使われたかをURLまで記録します。Web検索を使っていない回答では出典が出ないため、自社名が出たかと説明の正しさだけを記録します。

出典が出ていないときに「この情報の出典はどこですか」と追加で聞く方法もありますが、追加質問で返ってくる出典は、最初の回答を作るときに参照したものと一致するとは限りません。記録の対象は最初の回答に絞り、追加質問は原因を探るときの参考にとどめます。

PerplexityとGemini、Copilot

Perplexityは回答ごとに出典が番号つきで並ぶため、出典採用を一番確認しやすいサービスです。自社サイトが何番目の出典として示されたかも記録できます。GeminiやCopilotも出典を表示することがありますが、表示のされ方は質問や設定によって変わります。

すべてのサービスを最初から見る必要はありません。自社の見込み客が使っていそうなサービスを2〜3つに絞って始めます。一般向けの商材ならGoogleとChatGPT、調べものをする業種が相手ならPerplexityを加える、といった選び方です。

1つの質問は3回聞いて安定度を見る

手順をまとめると次のようになります。

  • 手順1:質問リストの1問目を、新しいチャットで入力する
  • 手順2:自社名の有無、登場位置、出典URLを記録する
  • 手順3:同じ質問を新しいチャットであと2回聞いて記録する
  • 手順4:3回分の結果から安定、不安定、未出現を判定する
  • 手順5:次の質問に進み、サービスを変えて同じことを繰り返す

競合の名前とURLも同時に記録しておくと、後で「どの会社がどのページで出典になっているか」を分析できます。自社が出ない質問ほど、競合の記録が次の打ち手のヒントになります。

記録シートの作り方と数字の出し方

記録シートで見る4つの数字
記録シートで見る4つの数字

確認した結果は、スプレッドシートに同じ形式で残します。形式がそろっていれば、月ごとの集計は関数で自動化できます。凝った仕組みは要りません。

1行に記録する項目

1回の確認を1行として記録します。列は次の通りです。

列名書き方
確認日・サービス日付と、ChatGPTやPerplexityなどの名前
質問番号・回数質問リストの番号と、何回目の確認か
自社の出現と位置出なければ0、出たら何番目か
出典URL・競合自社の出典URLと、挙がった競合の名前

備考欄を1つ足して、説明が誤っていた場合はその内容を書いておきます。料金や対応地域などの誤りは、出現していても放っておくと商談で不利になるため、別に拾っておく価値があります。

登場位置を点数にする

登場位置は、そのまま平均すると扱いにくい数字です。出なかった回をどう数えるかで結果が大きく変わるからです。当社では位置を点数に置き換えて平均しています。

回答での扱い点数
最初に挙がる、または単独で推薦される3点
2〜3番目に挙がる2点
4番目以降、または補足で触れられる1点
名前が出ない0点

質問ごとに3回分の点数を平均し、さらに質問全体で平均すると、0から3までの1つの数字になります。これがAI検索での順位に一番近い指標になります。点数の配分は自社で決めて構いませんが、一度決めたら変えないことが大事です。

月次でまとめる集計の形

月ごとに見る数字は、次の4つに絞ります。

  • 出現率:全確認回数のうち、自社名が出た回数の割合
  • 平均位置スコア:上の点数の平均(0〜3)
  • 出典採用率:全確認回数のうち、自社URLが出典になった割合
  • 安定して出る質問の数:3回とも出た質問の数

これをサービス別、購買段階別に分けると、「比較検討の質問ではChatGPTで出にくい」といった弱いところが見えてきます。全体の数字だけを見ると、改善しているのか、一部の質問で偶然出ただけなのかが判断できません。

Search ConsoleとGA4で裏付けを取り、結果を読む

手作業の記録とツールの数字の違い
手作業の記録とツールの数字の違い

手作業の記録は、AIの回答の中身を見られるのが強みです。一方で、確認できる質問の数には限りがあります。Googleの無料ツールで取れる数字を組み合わせると、記録の偏りを補えます。

Search Consoleで見られることと見られないこと

業界メディアの報道によると、Search ConsoleにはAIの概要やAI Modeでの表示回数を確認できるレポートが追加されています。リンクが表示された回数を数える仕組みで、リンクのない社名の言及は数えられないと説明されています。

報道されている範囲では、このレポートで分かるのは表示回数とページで、クリック数や平均掲載順位、検索語ごとの内訳は出ません。つまり「どのページがGoogleのAI機能で表示されているか」は分かっても、「どの質問で、何番目に出たか」は分かりません。そこを手作業の記録で補う、という役割分担になります。仕様は変わる可能性があるので、使う前にGoogleのヘルプで最新の内容を確認してください。

GA4でAI経由の訪問を拾う

GA4では、参照元のドメインを見るとAIサービスからの訪問を確認できます。chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com、copilot.microsoft.comなどを参照元の条件にして探索レポートを作っておくと、毎月同じ形で数字を取れます。

ただし、出典のリンクを踏まずに社名だけを覚えて後から検索した人は、AI経由として数えられません。GoogleのAIの概要からのクリックも、通常の自然検索と区別しにくい状態です。GA4の数字は「AI経由の訪問の一部」として見て、指名検索の推移もあわせて確認します。

結果のパターン別に次の手を決める

記録とツールの数字がそろったら、パターンごとに打ち手を決めます。

パターン考えられる状態次に見るところ
出現するが出典にならない他社の記事や比較サイト経由で知られている自社ページに答えの一文があるか
出典になるが訪問が少ない回答の中で用が済んでいる出典ページの導線と社名の打ち出し
競合だけが出る競合の情報が引用しやすい形になっている競合の出典ページの構成と掲載媒体
まったく出ない自社の情報がAIに届いていない基本情報のページと外部での言及

競合だけが出る質問では、競合の出典になっているページを開いて、見出しや段落の作りを比べるのが一番早い方法です。自社サイト以外の比較記事や業界メディアが出典になっている場合は、自社ページを直すだけでは届かないので、そうした媒体に載る方法を考えます。

有料ツールに切り替える目安

手作業の計測は、質問が増えると続かなくなります。次のような状態になったら、AI検索の表示を自動で記録する有料ツールを検討する時期です。

  • 質問が50問を超え、毎月の確認に半日以上かかる
  • 複数のブランドや地域を分けて見たい
  • 競合との比較を週単位で見たい

有料ツールにも、対応しているサービスや確認の頻度、日本語の質問への対応に差があります。手作業で作った質問リストと記録の形式がそのまま移せるかを基準に選ぶと、切り替えの前後で数字が途切れません。

よくある質問

AI検索の順位を確認できる無料ツールはありますか

AIの回答の中での登場位置を自動で記録する無料ツールは、現状ほとんどありません。無料でできるのは、各AIサービスに質問を入力して手作業で記録する方法と、Search ConsoleやGA4で表示回数や訪問を確認する方法の組み合わせです。最初はこの組み合わせで十分に傾向をつかめます。

どのくらいの頻度で確認すればいいですか

月1回を基本にして、ページを直した直後だけ確認を増やすやり方が続けやすいです。AIの回答は回ごとにぶれるため、毎日確認しても変化の多くは偶然の揺れです。同じ質問リストを同じ条件で月1回確認し、3か月ほどの推移で判断します。

自社名で聞くと出てくるのに、比較の質問では出てきません

よくある状態です。自社名で聞いた場合はAIがその会社の情報を探しにいきますが、比較の質問では候補に入っているかどうかが問われます。比較記事や業界メディアなど、AIが比較の質問で参照している媒体に自社の情報があるかを確認してみてください。

対策をすれば上位に表示されるようになりますか

AIの回答の生成方法は各社が公開しておらず、特定の順位や引用を約束できる方法はありません。できるのは、AIが引用しやすい形にページを直すことと、AIが参照している媒体に情報を載せることです。当社もこの2つの実行量と月次レポートに責任を持つ形で支援しており、表示を保証することはしていません。

まとめ

AI検索の順位を確認する方法のポイントを整理します。

  • AI検索に固定の順位はないので、出現率、登場位置、出典採用の3つの数字に置き換える
  • 質問は購買段階ごとに用意し、確認する条件とあわせて固定する
  • 1つの質問を3回聞き、安定、不安定、未出現で判定する
  • 登場位置を0〜3点にして平均すると、順位に近い1つの数字になる
  • Search ConsoleとGA4で手作業の記録を補い、パターンごとに次の手を決める

数字が取れるようになると、どの質問で、どのサービスで弱いのかが具体的に見えてきます。そこから先は、ページを直すことと、AIが参照している媒体に載せにいくことの繰り返しです。

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